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第8回 竜一忌 大飯原発再稼働決定の日,反原発をテーマにした竜一忌が開催されました。 講師は草の根通信の読者でありチェルノブイリ原発事故後には中津にも講演に来ていただいた小出裕章さんでした。今もっとも日本で原発について市民に信頼されている原子力専門学者としての定評があるためか、当日は全国から大雨の中参加者が280名参加されました。会場の都合で入場者は予約者のみとしたのですが、 小出さんの職場は京大原子炉実験所というとこですが、大都市京都の町中ではなく、人が済まない辺鄙な場所にありそこは「放射線管理区域」になっているそうです3.11後は。本来なら福島県の東半分を中心にして宮城県と茨城県の南部、北部、群馬県と千葉県の北部、新潟県、埼玉県と東京都の一部地域を放射線管理区域にしなければならないほどの汚染を受けたと。1ミリシーベルトの被曝で2500人に一人は癌になるのです。福島原発事故の本当の被害の大きさは日本国が倒産しても賄いきれない被害なのです。 政府は原発推進の理由に電力不足といいますが、実は火力と水力だけでも余っている。足りないからとうのは実態と異なることを政府の資料に基づいて説明しました。九電の発電設備最大出力と最大需要力を比較するとここでも水力と火力の合計を下回っている、原子力は不要であることが、電気事業連合会からの統計で明らか。2009年度の稼働率をみると水力19%、火力46%、原子力65%。さらには化石燃料としての埋蔵量はウランは石炭の十分の一以下でしかもすべての化石燃料(再生不能資源エネルギー)の埋蔵量とは比較にならない再生可能エネルギーである太陽にすがるしかないのです。原子力はそもそも使ってはいけないエネルギーです。みんなの意識を変え社会構造を変えようと、松下さんのように優しさこそが本当の強さですと、原子力は即刻廃絶できると訴えて終わりました。小出さん自身クーラー無で10年以上暮らしているそうです。優しさが福島原発事故後ドイツのメルケル首相は以前は推進派でしたが「倫理として原子力は使ってはいけないので方針転換した」という言葉を思い出しながら私は聞きました。当事者である日本の政治家とはえらい違いですね。 お知らせ 推薦本 「さかなやの四季」(梶原得三郎著書海鳥社発行)この本の発行を思いついた宮村さんはあとがきの刊行によせての中でこう書いています。「本物の優しさで人の痛みを過敏なまでに感じと取り、時には己を傷つける人々、この本には“彼らにしか見えない”世界が表現されている」と。だから「草の根通信」に連載されていた「さかなやの四季」と「ボラにもならず」を何とかして世に出したいと願っておりました」と書かれています。そんな梶原さんと身近に接している私は幸せ者です。 |
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