中津市市議会議員、無所属市民派
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すが るみ子ニュース No.36 2008 夏(季刊)
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女性の声、生活者の声を議会へ 
発行 市民派・須賀るみ子とあゆむ会
    中津市新博多町(フェアトレード 大地内)
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● トップ記事
第4回 
竜一忌
一般質問
(6月議会)
●初めての市民請願
してのびっくり
●私が見た
  市民病院の今
ゴミ対策は・・・必見
(段ボールコンポスト
大地からのエコな暮らしの提案)
●6月議案質疑
  生ゴミ資源化バイオマスを
活動報告
(4月、5月、6月)
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No.35



 毎年、命日(6月17日)前後の土日を選んで、松下さんの生き方や思想を偲ぶ竜一忌が開催されています。参加費を納めればどなたでも参加できますが、今年は6月8日に140名を超える人々が全国から集いました。
 今年のテーマは「環境権−暗闇の思想」で、メインは、今や「100万人のキャンドルナイト」の仕掛け人として知られた、スローライフの提唱者、明治学院大学教授の辻信一さんと有機無農薬コーヒーのフェアトレードを中心とするウインドファームの代表中村隆市さんによる対談でした。
 「今や地球環境は崖っぷちにある。私達は豊かさを求めることをやめて、幸せをこそ考えるべきとき。ロバート・ケネディ、ガンジー、松下竜一さんの思想は繋がっています」と、辻さんはロウソクの灯りだけにした会場で、静かに心に残る言葉を語りました。 今回の竜一忌には、在京の演劇企画会社トム・プロジェクトの岡田潔代表が参加されて、松下夫妻だけが登場する二人芝居「橋〜いのちきしてます」(仮題)の企画を伝えてくれました。
 来年1月に東京で一週間上演したあと、地方公演は2月7日の中津文化会館が皮切りとなります。高橋長英さんが竜一さん役、洋子さんを演じるのは斉藤とも子さんです。 竜一忌の翌日には、二人の俳優と脚本と演出を担当するふたくちつよしさん、岡田代表を案内して、松下さんの書斎に座ってもらい、墓参をしたあと、夫妻が犬をつれてよく散歩したあたりを一緒に歩いてもらいました。始めての中津で「潮風の町」を体感し感動したようでした。
 来年2月の中津公演に向けて今からどんな松下旋風が起こるか楽しみです。
 「松下竜一未刊行著作集」(全5巻・海鳥社)の第一回配本『環境権の過程』も刊行され、このあと8月、10月、12月、来年2月と続きます。 復刻版「草の根通信】第二期分(すいれん舎)はこの秋に出版されますが、第一期分(9巻セット・24万円)は完売したそうです。『暗闇の思想』も『底抜けビンボー暮らし』も、時代がやっと松下さんに 追いついたようです。 松下さんの先見性は時が経つにつれて多くの人に感動を与えています。中津を離れることなく、常に根源的にものを考え、次世代に残すべきものを書き記した作家でした。 「誰かの健康を害してしか成り立たぬ文化生活ならば、その文化生活をこそ問い直さねばならない」と主張し、36年前に「ろうそくの灯りを囲んで、家族で語り合う停電の日」を提唱した作家・松下竜一は中津の誇りです。


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