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今年の夏、三女の初産を手伝うためにサンフランシスコに行きました。 アメリカ行きはあまり気乗りしなかったのですが、サンフランシスコはフェアトレードタウンの宣言都市ときき、興味が湧いてきました。160年前、福澤諭吉が咸臨丸で上陸した町、そして敗戦後日本がアメリカと講和条約を締結した町です。 行ってわかったことですが、あらゆる人種がいて、市民の2割がゲイということです。文化の多様性が尊重されている町、自然環境も社会環境も大事にされている町、アートのセンスがよくてユーモアのある町、人口の200倍(1500万人)もの観光客が訪れる魅力の町でもあります。. 初めに、公共交通機関の使い易さと料金の安さに感動。2ドルで3時間、市営バスでも地下鉄でも乗り放題。 町歩きの中で、歩道や家の前に置かれた3色の箱が気になりました。よく見ると「リコロジー」と書かれていました。日本では聞いたことのない単語で、「リサイクルでエコロジー」の意味だそうです。 そこで私は市役所を訪問することにしました。どこに行っても市議の視点で町をみてしまうのは長年の習性でしょうか。 市長室は一階にあり、「リサイクル政策」について尋ねました。担当の環境部長は不在なので質問の詳細を再度 メールで送ってと言われました。その後何度もメールしたのですが会えません。永年、外資会社で働いてきた娘からは「お母さんの依頼は彼らには業務外。しか も外国人からの問い合わせなんだから、答えてくれたら奇跡よ」と言われました。 帰国の日が迫り、通訳係の娘は出産して入院中、やむなく、私の拙い英語で直接訪問したところ、なんと、旅の外国人である私にきちんと対応してくれたのです。 人口76万人の大都市で 、リサイクル率は現在78%、市民負担は最大でも年間8千円。リサイクルはお金になるので収集費はいらないとのこと。 中津市のリサイクル率は22・4%、市民負担は1万2千円です。焼却費用を含めるともっと高くなり、全体で年間65億円になります。 世界一の消費大国アメリカの中で、最高の環境都市サンフランシスコの挑戦には学ぶところがたくさんあります。 説明してくれたクラークさんの名刺には「私たちの家、私たちの地球、サンフランシスコ環境部」とあります。 |
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