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開設しました!!

どうぞ、ご覧ください。

 一般質問(3月議会)

3.11から一年になります。この大震災と原発事故を教訓にして、安心して暮らせる日本を作るために、何を次世代に遺すべきかを考えて質問しました。

1、中津市の自然環境保全について

須賀 合併後、山国川を源流から干潟まで含むことになった中津市は、豊かな自然に囲まれ、林業・農業・水産業の盛んな、食生活にも恵まれた市となった。

 中津干潟のカブトガニや野依新池のベッコウトンボなど、絶滅危惧種が生息する貴重な自然を守るために市民団体が頑張っている。この件について市はどのように考えているか。環境保全のための基本計画を作る考えはないか。

市民環境部長 他市の計画を調査研究した上で、有効な施策があれば中津市でも取り組んでいきたい。

須賀 その計画を作るに当たっては、国、県、自然保護団体、研究者、漁業者、市民などの話し合いが欠かせないと考える。そうした協議機関を設けてはどうか。

市民環境部長 市民団体との連携は大変重要と考え、環境審議会を設置している。市民団体からの意見や要望があれば、その審議会の中で議論したい。

須賀 市民活動をどのように理解しているか聞きたい。

市民環境部長 NPOなど市民団体と行政との連携は極めて重要であると考えている。お互いに特性を認めて尊重し、対等の関係の中で協働していくことが大事だと思う。

須賀 行政の側に「市民協働」の理解がまだ不十分であるという認識はないか。第四次総合計画でも取り組むことにはなっているが、具体的にどう進めるのかが市民にはまだ全く見えていない。この点では、支所職員の仕事ぶりを見習っていただきたい。議案質疑の中で、各支所の周辺地域振興対策推進事業報告がなされたが、耶馬溪町では、支所職員がさまざまな取り組みに積極的に参加したことでボランティア精神に目覚め、住民にも喜ばれてやりがいを感じたという報告があった。

市民環境部長 ボランティア活動への参加は職員の自由意思に任せている。今後とも市民団体との連携を密にし、環境保全を推進したい。

2、自然エネルギーの推進について

 大分県知事は「再生可能エネルギー日本一をめざし、新産業の柱としたい。それを推進する市町村を支援したい」と発言しています。今年7月には再生エネルギー特別措置法が施行されることになっていますが、これは、再生エネルギーを一旦、電力会社に全量(住宅用は余剰分のみ)買い取らせるというもので、太陽光発電などの進展が予測されます。今年を再生エネルギー元年にしたいものです。

須賀 中津市は、2006(18)年に「中津新エネルギー計画」を策定している。太陽光発電の普及状況と発電実績を聞きたい。

市民環境部長 太陽光発電の公共施設への設置状況は、中津市が県下第一位で855キロワット。ちなみに2位の日田市は390キロワットである。

須賀 森林バイオマス発電や小水力発電について検討したはずだが、その内容と結果を知りたい。農業用水路の活用など低コストで小規模のマイクロ水力発電も含めて、検討結果を再検討する考えはないか。

市民環境部長 検討したが、中津市としては、森林バイオマスは大規模で困難。小水力発電もコストとして不適切と判断した。

須賀 この検討結果は6年前のもので、今は状況が大きく異なる。再検討してほしい。現在、市のエネルギー政策担当課は林政課と生活環境課の二課にまたがっているが、県はきわめて意欲的で、各自治体にも推進をすすめている。中津市としても積極的に推進してほしいが、その考えはないか。

市長 風力発電を試してみたい。

3、学校図書館司書の配置について

須賀 今年度から10名の学校司書が配置される。この三年間市教委は学校図書館事業をNPOに委託した。

そのNPOミューデイーズの学校図書館事業を豊後高田市の同事業と比較検証してみる。

中津市教委は3年間で28校、延べ12名、3402万円。豊後高田市教委は2年間で36校、延べ16名で3018万4873円。経費は中津市の方が383万5127円多い。

業務の内容でいえば、中津市では3年間を通して蔵書のデーターベース化、図書の整理、図書の修理、廃棄選別程度であったのに対し、豊後高田市では、一年目は中津と同様の通常業務だが、翌年は生徒に図書館活用のスキルを身につけさせ、図書館運営の仕組みづくり、図書担当教諭との連携など学校司書としての仕事が実施されたようだ。

市教委次長 今回の委託事業は蔵書のデーターベース化を中心の図書館活動の支援で発展的データ構築ができた。

須賀 学校図書館の役割については教育の一環として考えるべきであり、うまく機能させるには市教委の姿勢がきわめて大事だと思うがどうか。

市教委次長 学校図書館法第2条では「図書、視聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料を収集・整理・保存し、これを生徒・教員の利用に供することによって、学校の教育課程の発展に寄与するとともに、生徒の健全な教養を育成すること」とある。

須賀 学校司書の仕事について考えてみたい。資料をそろえて授業を作っていくこと、そのためには先生と一緒になって取り組まないと意味がない。子供たちの状態や成長を見ながら先生にも助言し、生徒と関わっていくことが大事だと思う。本の受け入れや整理は司書の仕事のほんの一部に過ぎず、蔵書構成や運営計画、さらに読書計画や蔵書計画の作成。良い本と悪い本を見分けることも必要だと思うがどうか。

市教委次長 学校司書は図書館サービスを提供し、学校図書館の庶務や事務に従事する。

須賀 学校図書館運営の仕組みについて聞きたい。

市教委次長 各学校で図書館経営計画を設定しながら、全教職員の共通理解のもとに、学校図書館が運営されなければならないと考える。学校だけでなく家庭や地域、市立図書館、他校の学校司書、図書担当教諭との連携が必要である。

須賀 図書館ビジョンにも課題として上げられていたが、学校図書館の運営に当たり、学校司書教諭、図書館司書、学校図書館司書、読み聞かせボランティアの連携のために協議機関を設置する考えはないか。

市教委次長 昨年10月、市立図書館と学校図書館との連携に関する連絡調整会議を初めて開催し、意見を交換した。

須賀 司書の研修が必要ではないか。

市教委次長 県教委や学校図書館コーディネーターを招聘して年度初めに実施する予定。

要望 学校司書の採用に際しては、若い人に雇用の機会を与えるべきである。一人前になるのに10年は必要。若い人をじっくりと育成して、明日の中津の教育に貢献させていただきたい。

4、「中津ゆかりの人コーナー」の展示で郷土愛教育を

須賀 木村記念美術館の購入に際し、市は歴史民俗資料館・図書館との一体的活用をいったが、現状はどうか。

図書館の中に、「中津ゆかりの人コーナー」が設けられ、現在、5人(福澤諭吉、広池千九郎、松下竜一、福永光司、横松崇)の著書が置かれた棚がある。子供たちからお年寄りまで、もっと身近に感じてもらえる展示施設として木村記念美術館の本宅を利用できないか。

市教委次長 常設展示はセキュリティの面から問題があるが、短期間の展示は可能なので考えたい。また図書館施設の中の活用も考えたい。

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