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第26回平和の鐘まつり フォトジャーナリスト樋口健二さんの講演 平和の鐘まつりは、草の根の会と中津地区平和運動センターが共催して、毎年取り組んでいる集いです。8月1日、原発内部で高濃度の放射線を浴びながら作業している人々をずっと取材してきた樋口健二さんに講演をお願いしました。 樋口さんは、スライドを使った講演の冒頭、「学校の先生たちは、教え子を再び戦場に送るな、といっていますが、原発労働の最前線では16歳の子供たちが今、被曝しながら働いてるんですよ。原発は現在の戦場なんですよ。子供たちにちゃんと原発の怖さを教えてないから、仕事があるならって簡単にいくんです。しかも、ヤクザにピンハネされてね。原発労働者の世界には、昔の炭鉱労働者と同じ差別構造があるんです」という話をされました。どんなふうにしてカメラを持ち込んだのだろうと思わせる、炉心部検査中の写真もありましたし、敦賀原発を背景にすぐ近くの海で、浮き輪をつけた多くの子供たちが泳いでいる写真がありましたが、この写真は、特に海外の人にショックを与えたようで、「ヒロシマ、ナガサキを体験した日本で、なぜ原発の近くで子供を泳がせるのか」と驚かれ、新聞のトップ記事にもなったそうです。 樋口さんは、「この40年間でのべ200万人が原発労働に狩り出され、高濃度の被曝をしています。しかし、労災と認められたのはそのうちのわずか6人ですよ。それを許してきたのは僕たちなんです。それでいいんでしょうか」と私たちに問いかけました。ご自身も被曝しながら命がけで撮影してきたのです。 7月29日に村上真平さん(飯舘村)のお話、その三日後に樋口さんのお話でした。お二人の使命感に溢れた気迫に圧倒されました。 もう、原発をとめることが最大の日本人の責務と確信しました。 「さようなら原発」一千万署名・市民の会(内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔)が呼びかけている「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」の用紙を用意しています。署名運動にご参加ください。集会参加や行動で、いっしょに原発反対の意思表示をしていきましょう。普通の市民が本気で原発を止めたいと考え行動すれば、きっと共感の輪がひろがるでしょう。みんなで脱原発に向けて頑張りましょう。 |
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