中津市市議会議員、無所属市民派

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すが るみ子ニュース No.37 2008 秋(季刊)
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女性の声、生活者の声を議会へ
 
発行 市民派・須賀るみ子とあゆむ会
中津市新博多町(フェアトレード 大地内)
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● トップ記事
第6回 
金谷盆踊り
一般質問
(9月議会)

請願を強引に否決!!
少しはお役に立てました
口利きについて
第6回 みんなで遊ぼう会
多世代交流、地域通貨fukuも
「まちは私、私がまち」
イタリアのボローニャに学びたい
報酬支払い通知書
  議員はボランティアでは
  ありません
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(7月、8月、9月)
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No.34

No.35
No.36



 井上ひさし著「ボローニャ紀行」(文芸春秋発行)は久々何度も読み返した
良書でした。もちろん図書館にもリクエストしましたから蔵書となっています
のでご一読下さい。何がというとこの町のボローニャ方式という市民自治の伝
統的システムです。「ボローニャ市民の何人かが社会的協同組合を結成して、
何かを作り始めたとする。すると他の市民たちは、とにかく先ずお客になって
あげようとする。寄付をしましょうは下策中の下策、客となって品物を買い、
その事で事業を支えてあげる。つまりこれが共に生きるというボローニャ精神
です」全く同感。フェアトレードの思想がここには昔からあったんですね。人
38万人の町に博物館37、映画館が50、劇場が41、図書館が73あるそうです。
それも展示しっぱなしではなく2ヶ月ごとに展示を変え、しかもお金のかからな
い方法で、工業高校の生徒に授業の一環としたやり方など、それぞれが特徴を
もった運営をしているので2000EUでトップの文化都市に選ばれたそうです。
チャップリン専門の映画館もあるそうです。

 この町も20年前ホームレスが急増したとき、町の大学生は先ずこの実情を市民
に知らせる情報誌を発行したそうです。ホームレスの劇団を作った人もいます
。この人は「仕事がなくなる、住むところもなくなる。すると人間はどうなる
だろうか」「自分の殻に閉じこもるようになる。芝居というのは、みんなが力
を合わせることをしないと出来上がらない」「つまり芝居の熱が殻を溶かす?」
「みんなでわいわいやっているうちに、心が柔らかくなり、自分と外部との境
がなくなる。そしてそこへ観客の笑い声や拍手が加われば、自分と外部とが溶
け合って、誰もがもう一度、外部を信じようという気になるんだよ。芝居には
不思議な力があるんだ」「使わなくなった公共の建物や土地を無償でボランテ
アグループや社会協同組合に提供するのもボローニャ方式。」「この町の人々
は何百年も前の建物や町並みをそっくりそのまま保存しながら、今の生活に役
立てる方法をしっている、その方式がボローニャ方式といえる」この町の人々
は自分が一代で築いた財産を、自治体に寄付するのもボローニャではよくある
こと。「みんなが自分が暮らした街を愛しているんですね。街が自分で、自分
が街なんです」これを知ったとき私は10年前イギリスのオックスフォードでも
同じことをいわれたことを思いだしました。さて中津の街をどうしたらこのよ
うな街にできるのか、南部校区では再生会議が始まったばかりです。模索のな
かから道筋ができることを期待したいです。

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