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ボローニャに学び市民が創る中津にしよう やはりこの町がずーと気になっています。 井上ひさしさんや陣内秀信さんの本だけでなくOさんおすすめの藤原直哉さんの考えも国頼みでなく個性派自由人のスローシテイ志向の考えに共感しました。そこで少し調べてみるとこの町も30年前は中津市と財政事情はほぼ同様。 つまり自主財源30%、依存財源70%。これが30年後に逆転したのです。 何故か一時、職員採用ゼロの時があり、その時市民が文化と福祉の分野で社会協同組合という自治組織を作って市民自治で創造的町に変えたようです。 いまよくいわれる新たな公共ということでしょうか。 しかし日本の場合国の都合新たな公共にという発案なので真逆。 当時社会協同組合、今ならNPO(これも純粋なボランテア団体から行政からの委託料目的の団体までピンキリ)が事業の担い手。 文化戦略の中には国際見本市が年間23回も開催、映画、劇場、図書館、博物館は人口比では世界一。 世界に向けて発信し経済的にも効果をもたらしたようです。 市民ということがキーワードと思いました。 加賀乙彦さんの「不幸な国の幸福論」のなかで 「市民とは、自分のまわりの世界がどう組織されるかは自分の行動にかかっていると、おりにふれみずからに言い聞かせる人間である。(中略)市民は時に不正に対して怒り、なんとかしないといけないと思いたって、社会に関わっていく。受身の姿勢では、市民としての立場を失うことになる」 「政治に影響力をもつのは国民でなく市民であろうとすることが肝要だ」というオランダの新聞社の特派員で日本に30年間いて「人間を幸福にしない日本というシステム」を書いたカレルヴァン ウオルフレンの言葉を引用してかかれていました。市民になる主体的に創造的に生きる市民に挑戦しようそれがまちを再生するカギであることは確かな道のように思うのです。 イタリアにはボローニャだけでなく小さな個性的な魅力溢れる町―スローシテイが多いようです。 |
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