|
||||||||
第六回竜一忌 「一人でもぶれず闘い続けた伊藤ルイと松下」 鎌田慧氏講演 今年も全国から百七十人を超える方々が竜一忌のために参集してくれました。 もちろん松下さんの思想や生き方に魅かれての参加とは思いますが、尋ねたら 「草の根通信は終刊となったけど、全国で頑張ってる人々に出会えるから」 「ここに来ると元気がもらえるから」という声が多いようです。通常の作家忌 は墓参をして偲ぶというのが一般的ですが、竜一忌は毎年テーマを決めそのた めの資料収集とパンフレット作り、テーマに添った講師選びと、実に企画がしっ かり充実しているのが特徴です。これはスタッフに元椎田図書館司書で松下研究 者の新木安利さんがいればこそ実現できています。また草の根の会代表の梶原得 三郎さんは暖かい誠実な方でその人柄に絶大の信頼があります。数年前横浜から の参加者が「この会にはでくのぼう(宮沢賢治の本より)が二人いますね」と語っ ていましたがまさにこの二人が竜一忌の芯となって支えています。代表挨拶で 「十年は続けたい」と七十二歳の梶原さんがいったら,講師の鎌田さんから「松 下さんは無私の偉大な作家なんですから十年なんて短いことでは困ります」とお 叱りをうけました。しかし年々スタッフは高齢化していてどれだけ頑張れるか 心配しながら参加者の顔を見て元気をお互いもらってるところです。 大阪の松森さんは「毎日同僚や家族との生活に追われていますが、一年に一回 一人旅で自分と社会、時代を見つめ直し、俺はこれでいいのかと松下さんの視点 で考えられる貴重な機会です。松下さんは自分にとって南十字星ですから」と。 |
||||||||
Copyright c Suga Rumiko All Rights Reserved | ||||||||