5年ぶりのネパール
いつも、フェアトレード団体を現地に訪ねて、店(大地)のオリジナル商品を注文するのは娘ですが、行くたびに私のことが話題になるそうで、「今度は行くべし」と背中を押されて、中華東方航空の往復500ドル(約4万8000円)という超格安航空券で一週間行ってきました。
私との付き合いが最も古いのは、マハグテイとい団体で、ネパール・フェアトレードネットワークの代表団体でもあります。 ガンジーと同時代の人で、その教えを受けて、ネパール最初のソーシャルワーカーとなったツルシメハルアシュラムという人が、貧しい人々の自立を支えるために寄宿舎つきの学校や、クリニック、保育園、機織りのトレーニングセンターなどを作り、それは今も続いています。全体をまとめてアシュラムと呼ばれていますが、その運営費を生み出す機関として、フェアトレード団体マハグテイを作ったそうです。マハグテイの剰余金はこのアシュラムの運営に充てられています。
今回、縫製工場など生産センターで働く人たちの声を聞きましたが、「職場の雰囲気がいいからずっとここで働いている」という声が多く、中には親子二代で働いている女性もいました。「お母さんがアシュラムで機織りをして働いていてよかったから」といっていました。賃金はスキルに応じて出来高制ですが和気あいあいでした。
長く働いている人たちばかりで、デザイナーや生産マネージャー(女性)も前からいる人たちでした。総責任者だけが代わるようで、現在、三人目ということでした。
大地は、ここで最も古いパートナーの一つなのでみんなが歓待してくれます。アバウトなところがちょっと問題ですが、私にとっても懐かしい、大好きな仲間たちばかりです。
最近は、フェイスブックにメッセージを送るほうが確実で、返信が速かったりします。
今回は、ネパールの中でも都市貧困層の自立を支援しているSOUPという団体も久しぶりに訪問しました。学校に行けない子供たちに無料で教室を開いたり、無職の母親に就業支援をしたりしている団体です。私も支援会員の一人です。
ネパールから中津に福祉視察
その創立者グジェショリさんが、このたび、日本の福祉を見学するために来日しました。ネパールでも都市部では孤独な高齢者が増えているそうです。
せっかくの機会なので、中津では金谷の鶴亀サロンや童心会館で講演してもらい、「ややま園」の見学もしてもらいました。
とても忙しい中津訪問になりましたが、ネパールでの活動にとって何か参考になればと願っています。
今回の交流で感じたことですが、普段の情報交換はインターネットで十分可能だけど、人と人を繋ぐときに大切なことは、やはり直接会うことで、それによって言葉だけでは得られない信頼が深まることをあらためて実感しました。 |