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第5回 竜一忌(草の根の会主催)
   6月13日全国から230人参加

左端トムプロジェクト岡田 潔氏 右より2人目、佐高 信氏

 毎年、6月17日の命日前後に地元の作家・松下竜一さんを偲ぶ集いを竜一忌として行っています。 テーマは第一回が「『豆腐屋の四季』の頃」第5回は「抵抗権」でした。毎回テーマを変え、その内容に最もふさわしい講師を招いて講演会などを開催してきました。 今回は佐高信さんという著名な経済評論家だったためか、参加者が例年より増え、開催当初の倍ほどになりました。今回は会場を小幡記念図書館に移し、竜一忌音楽隊の演奏で幕を開けました。

 佐高さんの演題は「松下竜一に見る抵抗の様式」で、なんとも難しそうなものでした。しかしこの難しそうな話を、佐高さんは松下さんが師と仰いだ記録文学者・上野英信との対比で松下さんの視点を浮かび上がらせ、晩年、松下さんが上野英信の妻晴子を書こうとしたことに触れ、その手法で上野英信という作家を、極めつけの亭主関白であったことも含めて、浮き彫りにしたかったのだろうと話してくれました。
 また、環境権裁判で門前払いの判決を受けたときに、「アハハハ負けた、負けた」と笑い飛ばしたことを高く評価し、笑い飛ばされることほど権力者にとって不気味なことはない。これこそが松下流の抵抗であると絶賛しました。
 第2部・交流会のリレートークで、「どんなことがあっても最優先にして、生きている限り足を引きずってでも参加します」といったのは栃木県からの常連伊藤さんでしたが、司会者から「私達地元スタッフのほうが貴方より年上ですから貴方が足を引きずってくる頃はもう誰もいませんよ」と返されて会場は大爆笑でした。
 前年の参加者と欠席届けの「来年も案内はしてほしい」に丸印をつけた方に案内状を出すのですが、今年は日程が決まる前から問い合わせがいくつもありました。
 滋賀県立琵琶湖博物館々長の川那部浩哉さんは、学会などで国際的に飛び回ることの多い多忙な方ですが、早いうちにお問い合わせがあって、今回初めて参加されました。
 第1部では、今年一年間、いろいろな場で松下竜一を伝えた方々にスピーチをいただきました。草の根通信復刻版(全1948万円)の刊行を企画した埼玉大学共生社会研究教育センターの藤林泰さん、それを引き受けた〈すいれん舎〉の高橋雅人さん(ミシガン大学やハーバード大学も購入したそうです)、『松下竜一未刊行著作集』全5巻を刊行した海鳥社の別府大悟さん、二人芝居を企画制作したトムプロジェクトの岡田潔さん、また、教育の分野で松下竜一を伝えようと取り組んでいる中津北高校長矢口孝芳さん、環境権を教えている中央大学の細谷孝さん、大阪の映像編集者で松下オタク代表の宮村浩高さん、上関原発反対で頑張っている三浦翠さんの8人でした。 開会した午後1時から第2部終了の午後8時まで、なんと7時間の竜一忌でしたが、遠方からの参加者も大満足のようでした。
 図書館の方もモニター室で講演やスピーチを聞いて松下さんの凄さに驚き、感動してくれました。これは私にとってとても嬉しいことでした。
 地元で理解者やフアンが増えることは、少数派で通した松下さんも喜んでいるはずです。
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