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3月議会一般質問

図書館のあり方と指定管理者制度の導入について

須賀 03(平15)年9月2日、改正地方自治法の施行に伴って自治体の施設管理に関する制度が改正され、民間が公的施設の管理運営に参入できるようになった。つまり、国の指定管理者制度が始まって今年で6年目ということである。
 一方、08(平20)年の6月国会で改正された図書館法には、「図書館への指定管理者制度の導入にあたってはその弊害に十分配慮すること」という付帯決議が付いている。その内容をどう受け止めているか。また、導入によるメリットとデメリットをどう考えているか。
教育長 問題があれば十分検討し適切な管理運営体制を構築する。
文化振興課長 メリットはあるがデメリットはない。
須賀 昨年の3月議会で7項目の図書館改善策を提案したが、その進捗状況を知りたい。
文化振興課長 司書の人事交流による職員研修と利用者アンケートは実施した。図書館百周年記念行事は開催を計画している。福永光司蔵書の活用、直営でのコスト削減についても実施している。
 レファレンスサービス(利用者の問い合わせに調査して回答を与える)の向上と指定管理者制度の導入については検討中で ある。
須賀 中津の図書館には現在31万5,778冊の蔵書があるが、市民の目にふれる書架には8万冊しかない。もっと市民の書棚としてカウンターでのレファレンスサービスをすすめてほしい。図書館の貸し出し冊数などのサービス指標は全国平均以上で、利用者アンケートでも市民はほぼ満足している。
文科省も図書館には指定管理者制度の導入はなじまないという認識を持っている。
現在全国には3,027館の市町村立図書館があるが、その内指定管理者制度を導入しているのはわずか129館にすぎず、400館は導入しないと決めている。中津市も導入について見直すべきではないか。
教育長 今後、図書館協議会などで議論をすすめる。
要望 図書館の利用は無料が原則で、本来、営利を目的とする指定管理者制度になじむ業務ではない。この制度的矛盾は重大である。
 長期計画にもとづく資料の収集など、職員には専門的知識や経験が不可欠である。5年で契約が更新される指定管理者による運営は、人材育成の面でも弊害が大きいことを考慮してほしい。


文化財調査委員会の活性化について

須賀 中津市は歴史自然ともに豊かなまちで、国指定の文化財が福沢旧居、山国町の神尾家住宅、名勝耶馬溪、薦神社神門など13あり、県指定のものが自性寺大雅堂、中津祇園、青の洞門など40あったが、本年2月、新たに 自性寺お囲い山と鶴市傘鉾神事が加わって計42となった。さらに、生田門など市指定の文化財が140ある。
 文化財調査委員の職務は、市教委の諮問に答えて文化財を調査審議し、答申することだが、それには日常活動を通して調査対象の発見を行うことが含まれる。
 中津市の場合、調査委員会は会議を年間2回開催し、年間を通した日常活動で調査発見に務めていただくということになっており、そのために報酬は他市と違って年額を設定している。
 しかし、06(平18)年には会議は1回しか開かれておらず、また、委員の出欠状況を見ると18名中6名欠席というのが2年もある。その理由は何か。
 報酬は年額で設定されているが、委員会からの調査報告はどのように行われているのか。
文化振興課長 会議欠席は病気のためである。調査報告は口頭で直接聞いている。
須賀 委員18人の半数が75歳以上で、任期満了後も全員が再任されている。任期は4年だが、問題はないか。現在、1名の欠員があるが、公募を検討してはどうか。
文化振興課長 内部で検討する。

小祝漁港朝市の直売所化と漁師食堂の併設案について

須賀 毎月一回、午前6時から約一時間、小祝漁港で朝市が開かれている。
 この朝市は、94(平6)年から魚食の普及を目的として始められた。魚料理の指導もしているが、現在、調理はしていない。2月臨時議会の補正で冷凍冷蔵庫の予算が可決されたので、これによって「ベタ(シタビラメ)の一夜干し」については生産・保管態勢が整った。しかし、どこで販売するかという問題が残っている。
 地産地消、スローフードの時代でもあり、朝市の開始を1、2時間遅らせ、開催も月一回から毎週日曜に増やすことはできないか。また、農協などと協力して野菜も出店してもらってはどうか。
 委託販売もいいが、利益率の確保や売値を自分で決められるという点から見て、消費者の顔を直接見ることのできる直販所の方がやりがいがあると思う。
 種類や漁獲量が減ったという声も聞くが、漁協女性部の方の話では、春にはキス、アジ、アカエビ、エビジャコ、クルマエビ、シラエビ、サヨリ、クロダイ、マダイ、スズキ、モンコイカ、ダス(ダイガンジ)などがとれ、夏にはクルマエビ、アカエビ、エビジャコ、ハモ、ヤリイカ、コウイカなどがとれる。
 秋にはベタ、イシガレイ、ホシガレイ、コチ、ガザミ(ワタリガニ)コウイカ、マテ貝、アカ貝、トリ貝、ツベタなどが、冬には海苔、イイダコ、ベタ、コチ、ガザミ、カワハギなど中津干潟には一年を通してさまざまな海の幸があるという。
 今や漁港も観光資源であり、目の前に干潟があり、その向こうに海と船の見える風景を眺めながら、漁師さんならではの旬の魚料理を食べられる場所として、漁師食堂を併設してはどうか。
農水産部長 朝市の開催時間や方法については漁協と協議する。


小学校の統廃合問題について

須賀 昨年の12月議会で、耶馬渓町の学校再編について教育長は、「まず統廃合ありきではない。国の学校施設耐震化推進計画との関係で09(平21)年度中に方針を決める」と答弁している。
 少人数校でも保護者の統廃合反対があれば残すのか。それとも強制的に2校または1校に統廃合するのか。
 小学校は地域にとって人々の集いの場、交流の場といった拠点施設でもある。
 少人数校のデメリット(集団の中で多様な個性とぶっつかる機会が少ない)については、宮崎県五ヶ瀬町のように町内複数校の生徒を一カ所に集め、合同授業を取り入れて克服している例もある。検討する気はないか。教育管理課長 昨年、地区懇談会を6回開催した。今年もまた懇談会を開催して話し合いをすすめていく。
学校教育課長 合同授業は運動会や文化祭、アフリカンサファリ遠足などで取り組んだが、日常の授業では難しい。
要望 この問題は子どもの視点から考えるべきだと思っている。ひとりひとりが力強く育っていく教育を実現するために何をなすべきかを考えねばならない。
 当面は小さい学校間のネットワークをしっかり作り、教科によって合同授業を進めたり、将来推計を示して保護者と十分に話し合って決めることが大切である。。
 適正規模という数値だけにとらわれず小さい学校も大きい学校も大切にする中津の教育であってほしい。それぞれに良さと役割があるのだから

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